悠々の悠々自適ブログ

30代から国家資格取得を目指す、映画・型月大好きな悠々のブログです

【熱くて学びの多いアニメ】劇場版「SHIROBAKO」を見たので感想を書きます(好きなキャラクター紹介も)

アニメーション制作会社「武蔵野アニメーション」を舞台に、制作現場の人たちの苦労や喜び、そしてアニメの素晴らしさを描いたアニメ『SHIROBAKO』。

 

その劇場版を今回は鑑賞しました。

 

オンエア当時に見ていてハマり、劇場版はちょうどコロナが流行り始めた時期で私もその時は行くのを控えてしまい、今日まで見れずじまいでした。

 

アニメは綺麗に終わったため、無理やりに作っているのでは?と心配もしていましたが、どうやらそれは杞憂のようでした。

 

物語は、衰退した武蔵野アニメーション」の描写から始まります。

かつての仕事仲間たちもほぼバラバラになってしまい、主人公の宮森あおいはそれでもと奮闘する姿が映し出されるのですが、何とも悲しい感じです。

 

ナデシコといい、テレビアニメの大団円をなぜ劇場版でひっくり返すのでしょうか。そうしないと物語が動かないのもよく分かっていますが、ファンからしたら微妙です。

ただし、『SHIROBAKO』の場合、お仕事アニメなので現実なんてこんなもんよと言われればそれまでですが・・・。

 

とはいえ、劇場アニメを10か月で制作しろという無茶ぶりの案件が来たことでさあ大変です。宮森は、かつての仲間たちに助けを求めることとなり、物語はこうして動き出すことになるわけです。

 

テレビアニメを見ていた時に思ったのですが、登場人物がとても多い作品です。にも関わらず、この人はどのポジションだったとか、この人とこの人は仲が良い悪い、どんな口調でこんな性格だったとか。そういったことを覚えれるですよね。奇抜なデザインをしているわけでもないのに。それだけキャラクター描写が上手いアニメなんですね。それは劇場版でも健在でした。

 

仲間たちが招集され、だんだんと、輝いていた「武蔵野アニメーション」が返ってきました。でもやっぱり、トラブルが起きるのも「武蔵野アニメーション」です。

 

そして、最後の最後で、みんなが納得の行くラストシーンを作ろうと、時間も無いのに、シーンを追加してしまうのですが、それがこの映画のラストシーンでもあります。まさにアニメ制作を舞台にしたアニメのEDでしたね。

 

全員は紹介しきれないのですが、私のお気に入りキャラに言及していきます。

 

【矢野エリカ】

宮森あおいの頼れる先輩であり、親の看病と仕事を両立する頑張り屋。非の打ちどころがないですね。逆に言えば、この人が居れば宮森にピンチは訪れない気がしますので、ある意味チートキャラです。こんな先輩が居てくれたら頑張ろうと思えるし、会社に行くのが億劫では無くなりそうですよね。実は一番優しい人は矢野さんなのです。

f:id:tax-movies-moon:20210527124613j:plain

<https://twitter.com/shirobako_anime/status/1368921947547987971?s=20>

 

【木下誠一】

我らが監督、木下誠一です。上司にすると間違いなくこちらが大変になってしまう、我がままでサボりや、遅筆な方です。遅筆というと語弊があるかもしれませんね。早いときは早いんですよ。それを最初からやってくれ、と突っ込みたくなるキャラです。しかし、アニメへの情熱は人一倍、誰にも負けません。彼の突拍子もない思い付きは、周りを巻き込み、苦しませ、だけれども、感動の渦へと連れてってくれます。私は、木下監督の部下は”有り”です。

f:id:tax-movies-moon:20210527193134j:plain

<https://twitter.com/shirobako_anime/status/1252193586793209856?s=20>

 

【本田豊】

パティシエの本田さんです。アニメ版ではデスクをしていましたが、「武蔵野アニメーション」を退社して自分の夢を叶えた本田さん。宮森の頼れるもう一人の先輩でした。「万策尽きた~!」はあまりにも有名。見た目とは裏腹に、本田監督を監禁して台本を書かせるという偉業を達成しました。しかし、パティシエという夢があり、アニメの世界からお菓子の世界へと移りました。とても勇気のある人です。

f:id:tax-movies-moon:20210527193336j:plain

<https://twitter.com/shirobako_anime/status/1323259818216427523?s=20>

 

【渡辺隼】

旧ナベPこと渡辺社長です。アニメ版では仕事中に麻雀をしたり、外回りばかりで、遊んでいる印象もある方ですが、実は武蔵野アニメーション」の裏番長でした。社長に就任できたのも納得ですね。交渉に長けており、目立たずに外から会社を支えるその姿は、内なる情熱を秘めている感じがして私は好きです。能力があり、外部ともたくさん繋がりを持っている人なので、お誘いもあったことでしょう。それでも会社に残ったことからして、「武蔵野アニメーション」を一番気に入っているのは渡辺さんかもしれませんね。

f:id:tax-movies-moon:20210527144927j:plain

<https://twitter.com/shirobako_anime/status/1239028139478544384?s=20>

 

 

【小笠原綸子】

キャラデザ、作監を務めた倫子さんです。冷静沈着であり無茶な要求にも涼しい顔で応え、一見、ロボットのような印象。しかし、それは仮の姿であって、実は鎧(ゴスロリ衣装)を身にまとうことで、自分にブーストをかけています.アニメーターとしての実力は杉江さんと並ぶかもしれませんね。なのに、実力不足を感じてしまうところがあり、とても謙虚。タイプです。

f:id:tax-movies-moon:20210527142642j:plain

<https://twitter.com/shirobako_anime/status/1356233672416845824?s=20>

 

【安原絵麻】

宮森の同級生であり、「武蔵野アニメーション」で一緒に働く絵麻です。アニメーターとして入社し、作監補佐も務めました。後輩想いであり、面倒見も非常に良いです。絵を描く情熱は誰よりもあり、だからこそ自分の駄目さに落ち込んでしまう弱さもありました。劇場版では成長した姿が見られ、積極的な性格になったように感じます。劇中でもエンゼル体操をもう一度見たかったです。あれは最高です。

f:id:tax-movies-moon:20210527143846j:plain

<https://twitter.com/shirobako_anime/status/1301437991668252673?s=20>

 

【宮森あおい】

SHIROBAKOの主人公ことみゃーもりです。制作進行とし入社し、劇場版ではかつて本田さんのポジションであったデスクとなりました。誰よりも頑張り屋の彼女は、いくつものトラブルに直面しますが、それを乗り越えるパワーを持っています。人形のミムジー、ロロと話す能力を持っており、それが彼女の精神を保っています。木下監督と同じくらいアニメが大好きで、この2人が居ればとりあえず希望が持てる気がしますね。元気で仲間想い。応援したくなる可愛さですね。

f:id:tax-movies-moon:20210527143730j:plain

<https://twitter.com/shirobako_anime/status/1304034388057952256?s=20>

 

まだまだ紹介したいキャラクターはたくさんいますね。

とても書き切れないくらいに。

 

アニメ版でもそうでしたが、これだけ多くの登場人物を出しておきながら、全員が活躍できる場面を入れていて、スタッフの方々の愛情を感じましたよ。

 

なぜアニメを作るのか。

この疑問に真正面からぶつかっているアニメは他に無いのではないでしょうか。

登場するキャラクター全員が、それに対する自身の答えを各々持っていて、そのためにアニメーション作りを頑張っているのです。

 

SHIROBAKOを制作したスタッフの方々もきっと同じような答えを持っていて、その思いをSHIROBAKOに乗せたんじゃないかなーと思うと、何だか感慨深いです。

 

宮森たちもスタッフの方々から、アニメって素晴らしいのだ、ということを教わった気がします。

 

私もこうして熱く語ってしまうくらい、このアニメは激熱です。

そこら辺のスポコンアニメより断然暑いです。

 

アニメ版含めまだ見ていない方はぜひどうぞ。

 

情熱があれば、人を動かし、人を感動させ、そして人生を好転させることができるのだと思わせてくれました。