悠々の悠々自適ブログ

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「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」 感想

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<https://twitter.com/evangelion_co/status/1376081771557658626?s=20>

 

 

遅ればせながら観に行ってきました。

 

 

序・破・Qとすべて劇場公開初日に熱心に観に行っていた身としては、

エヴァが終わるのは何だか感慨深いものだなと思いながら劇場に

足を運びました。

 

率直な感想です。

 

毎度のことながら訳が分からなくて、でも凄かった。

 

エヴァは好きですが、すべての意図や背景を知らないにわかファンの私にとって

今回も多々意味不明なシーンがありました。

 

だけれども、自分はきっと今、もの凄い革新的な映像を見ているのだ、

と鑑賞しながら感じることができました。

 

 エヴァがこんなにもすっきりとした大団円を迎えるとは誰が予想できたでしょうか。

 

思えば、TV版の最終話、旧劇場版のエンディング。

とても万人受けとは呼べない終点でしたが、シンはその尖りが無くなり、

マイルドな仕上がりになっていたと思います。

 

オールドファンにとってはどうなんでしょう。

エヴァらしくないと思う人もいるかもしれませんね。

 

私個人としては、エヴァがこのような形で幕を閉じるのは逆に意外性があって

良かったですし、時代なのかなと。

 

NHKのプロフェッショナルで庵野監督の密着を見たのですが、

その際に監督は、今の視聴者たちは、分かりやすいものを望み、

謎や不確実なものを望まない、的なことを言っていました。

(すみません、うるおぼえで正確ではないかもしれませんが)

 

あのエヴァを生み出した庵野監督が時代を読み、世の中に合わせたのだと

考えると信じられません。

しかし、それは作品に表れていたと思います。

 

監督が作品に時代を反映させた理由は、エヴァを終わらせるため

だったのではないでしょうか。

 

エヴァの魅力の一つとして、それは意味不明でありながらも見るものに

期待と不安と美と醜さを与える数々のシーンです。

 

それをマイルドにし、最後は多くの人がハッピーエンドであると

思わせる(庵野監督らしくない)シーンを描いていました。

 

これは監督が、エヴァの魅力を封じることによって、

エヴァンゲリオンという作品に終幕を迎えさせようとしたのではないかと

私には感じました。

 

かといって、プロフェッショナルを見た限り、終わらせる作業に一切の

妥協は許さず、見る人に楽しんでもらおうという気持ちが第一にあって

自己満足では無かったと思います。

 

エヴァを今でも愛しているか愛していないかは分かりませんが、

最後までエヴァを通して映画、アニメを見る者に感動を与えようと尽力した

作品が今作なのだということです。

 

それを見届けることができて、一消費者として幸せだなーと感じてしまうわけです。

贅沢なことですよね。

 

シン・エヴァンゲリオン、面白かったです。

まだ見ていない方はぜひ。

 

最後に一言。

 

アスカは、最後まで可愛く、そしてあの結末は認めたくない。

(かといって、マリが可愛くないわけでもない)